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コトダマン中心のゲームブログです

コラボから、金色のガッシュを読み終わって

今日は傑作漫画、金色のガッシュを読み終わったのでその感想を。

 

(思いっきりネタバレを書いています。またアニメは原作でのファウード編275話までの内容ですが、原作最終話323話までの内容に言及しています)
まずコトダマンが9月末にガッシュコラボを開始し、そこからゆっくりとガッシュの原作を読み始めたんですが、一言でいって「めちゃくちゃ面白かった!」。
とにかく何が良いかっていうと、ストーリーの緩急や挟まれるギャグ、人間模様もとにかく面白いわけだけど、やはりパートナー関係の描き方が素晴らしかった!と思う。
ガッシュと清麿の関係性は言うに及ばず、ゲストキャラであったとしても良きパートナー、もしくはダメなパートナーとしてきっちり書き込まれていて、その関係性がガッシュの大好きになれた部分。
一箇所だけ不満があるとすれば、最終最後のラスボスであるクリアとヴィノーとの関係性が希薄なままで終わってしまった事かな。

魔物の子と人間が出会い、そして一緒に戦い(もしくは戦いを避け)、そして死に別れではないものの二度と会えない別れを経験し、別れの直前に最後の言葉を交わす。
自分にとってのガッシュの面白み、ガッシュを読み進める同期はそういうエピソードの積み重ねを読みたかったからと言っても過言ではないぐらいにそこが良かった。
元々物語でパートナーものが好きで、例えば勇者エクスカイザーとかデジモンテイマーズとかFate/zeroとか良い作品はこれまでにたくさんあるわけだけど、それらに勝るとも劣らないパートナー関係が描かれていたと思う。

 

1000年前の魔物編(ゾフィス編?)やファウード編では途中、パートナー関係が希薄で実質的に相手が単独で戦っているだけの事も多く、そういうところでは正直なところちょっと飽きが来てしまっていたのは事実なんだけど、それでもどちらも最後の方に立ち向かう敵にはトリを務めるだけの濃厚な関係性が見事に描かれていて「ああ、読んで良かった」と思わせてくれた事が嬉しい。
ファウード編だとやっぱりチェリッシュやロデュウの最後が圧巻。
チェリッシュは「なんでこんなのにテッドはぞっこんなんだろう?」と思わせるような初登場をしながら、テッドとのやり取りで自分を取り戻し「そりゃテッドがここまで追うな」と思わせるところへと立ち直っていき、そして別れるところが抜群に良かったし、
ロデュウも最初は単なる強いボスA程度の感覚で登場し、パワーアップして帰ってきた清麿とガッシュの(ギャグ半分の)試し打ち相手として使われたのにも関わらず、最後の最後はめちゃくちゃかっこよく誇り高く散っていく様が好き。
クリアノート編も若干そういうきらいはあるものの、ゴームやパピプリオ、そしてキャンチョメを筆頭にレギュラー陣の「別れ」がすごくきれいに描かれているし、そもそも短い話を駆け抜けるような作りだったのでそこまでは気にならなかった。
特にパピプリオはこいつがここまでいいキャラになるのかと思わせてくれるような終わり方で、初登場から少しずつ積み重ねてきたものやパートナーとの関係性を実感させてくれて本当に良かった。


あとガッシュの良いなと思うポイントは、とにかく丁寧である事。
伏線や強くなる理由や、関係性が変化していく様子が本当に丁寧な積み重ねで描かれていて、読んでいて納得感があるし、積み重ねが結実するような場面では「ああ、読んできて良かったな」と何度も何度も思わせてくれた。

 

こういう作品とコトダマンを通して出会う事が出来て良かったと思う。
あと、なんとなくだけどこういうパートナーものの作品って最近は珍しくなってきているような気がして、そういう点でも名作を発掘できた事が嬉しかった。
あくまで印象なんだけど、00年前後ってパートナーものが凄く流行っていて、それこそポケモンを筆頭にデジモンとかとか仮面ライダー龍騎とか灼眼のシャナとかパッと思いつくだけでも色々あったものの、07年頃からあんまり見なくなっていって今は新作ではもう見ないぐらいの印象だったので、ガッシュはパートナーものジャンルの乾きを癒してくれた意味でもありがたかったです。

 

コトダマンとのコラボはアニメ基準ではあるけど、今回のコラボは実質的にゾフィス編まででファウード編のキャラはほぼ丸々残っていると思うので、なんとか第二弾もしていただきたい……!